センター概要

第1回統合認証シンポジウム

2022.03.01

大学において、コンピュータとネットワークは、教育、研究、診療、大学運営 を行うための不可欠な要素、つまり基盤となっています。1990年頃までは、大 学の情報系センターは、研究用にコンピュータを使う限られた研究者だけを相 手にして、利用者管理をしていました。その後、情報処理教育のリテラシ化に 対応して、大学の全構成員を利用者とするようになり、数千人から数万人規模 程度の利用者数の管理が必要となりました。最近では、大学評価や大学経営の ために、大学という組織の共通情報の収集・統合の施策が論じられています。

 

「統合認証」という言葉が使われ始めたのは、2000年頃だと思います。統合認 証は概ね以下のようなものと理解されています。多様なOS、WEBや入退室管理 などの多様なアプリケーションに共通に認証環境を提供し、利用者への利便性 を向上させるとともに、管理コストの削減を図ります。また、大学という組織 全体の利用者情報を統括的に管理することで、様々な情報システム間の連携を 図ります。また、日本版SOX法や内部統制、セキュリティー強化の観点から、 統一的利用者情報に基づく権限管理という位置付けも期待されています。

 

統合認証の必要にも係わらず、様々な困難により導入できない組織がある一方、 多くの大学において、統合認証システムの構築が行われて来ました。また、 2000年頃から見ると、基本となる認証技術が変化しました。その中で、統合 認証システムを維持するためには、技術的側面だけでなく、制度的・組織的対 応が必要であるとの認識も共有されつつあります。

 

本シンポジウムは、統合認証を支える技術、制度、組織などについて、その重 要性と困難さを踏まえて、情報交換をするとともに、今後の推進に寄与するこ とを目的としています。

 

日時

平成19年12月8日 (土曜日) 13時半から17時半

参加受付ページ申し込み終了しました。多数のお申し込みありがとうございました。

場所 佐賀大学理工学部6号館多目的セミナー室
佐賀県佐賀市本庄町1番地 (本庄キャンパス) [会場案内]
[佐賀大学へのアクセス] [東京、大阪からは、 有明佐賀空港への航空便が便利です。]
対象

統合認証に関心を持つ研究者、技術者、情報システム担当者、学生

プログラム

あいさつ

 只木進一(佐賀大学)
広島大学における全学統合認証システムの構築と運用
 相原玲二(広島大学)
熊本大学の統合認証システムとその利用
 杉谷賢一(熊本大学)
名古屋大学のユーザ認証基盤
 平野靖(名古屋大学)
SPAM メール対策と統合認証システムについて
 吉田和幸(大分大学)
統合認証システム
 中村吉勝、瀬戸山正良(NTTデータ九州)

参加申し込み

参加費無料。参加者の概数を把握したいと思います。 以下の参加登録サイトから登録をお願いします。もちろん、 当日参加頂いても歓迎いたします。
登録ページ(終了しています)
この登録ページから仮登録を行った後、メールにて本登録のURLが送信されます。本登録ページに アクセスすると登録が完了します。このページに「原稿アップロード」のリンクがありますが、 これは無視してください。
終了後、18時より、懇親会 (参加費5000円) を予定しています。

主催

佐賀大学総合情報基盤センター

協賛 株式会社NTTデータ九州

たいへん遠方からの方を含め、75名の参加を頂きまし た。ありがとうございました。また、多数の方にアンケートにお答え頂き、今 回のようなテーマでの情報交換の場が必要とされていることを痛感しました。 次回も計画したく思いますので、その節には是非御参加頂けるようお願いいた します。