Opengateシステムの構成要素

クライアント利用者が利用する端末。
ゲートウェイ通信の制御。CGIプログラムopengatesrv.cgiが認証を行いファイアウォールipfwを開放・閉鎖。CGI制御のWebサーバも設定
認証サーバ利用者情報の保持と認証応答
利用記録サーバ利用開始時と利用終了時に、日時・ユーザ名・IPアドレス等をsyslog経由で受け取り

クライアントマシンの仕様

必要条件Webブラウザが稼動すること。Ajaxの稼動が望ましい。
ネットワーク開放条件任意のURLへアクセスすると返される認証ページの利用者IDとパスワードが認証を通過
認証時に送付したHTTP Cookieが有効
ネットワーク閉鎖条件 Ajaxが稼動しており、利用者による利用時間指定がない場合
 ・Webブラウザを終了した
 ・定期生存チェックが失敗した
上記以外の場合
 ・開放後、利用者が指定した時間が過ぎた
 ・一定時間、クライアントが通信を行わなかった
 ・ARPコマンドに対して異なるMACアドレスが返された
 ・閉鎖指示のリンクを利用者がクリックした
クライアント接続条件TCP/IPによる接続、無線LAN/有線LAN可能
ゲートウェイとクライアントの間にアドレス変換機器が無いこと
クライアント設置条件個人持参のPC/固定設置端末共に可能、モバイルPC/デスクトップPC共に可能

ゲートウェイマシンの仕様

OSFreeBSD4.0以降
ハードウェア上記が稼動可能なもの、EtherBoard2枚以上
必須ソフトウェアApache、ipfw、SQLite
任意選択ソフトウェアnatd、DHCP、SSL、perl、BIND

認証サーバの仕様

対応プロトコル POP3、POP3-SSL、FTP、FTP-SSL、RADIUS、PAM、LDAP、LDAP-SSL
設定ファイルopengatesrv.confに、連携する認証サーバのIDとその詳細を設定する。
サーバの選択

利用者IDのみ入力[user]で標準サーバへ、extraIDを加えて入力[user@serv]するとextraID[serv]に設定されたサーバへ、[user]の認証要求を渡す。

Opengateの特長

端末互換性 Webブラウザのみを要求し、OS (Windows, MacOS, Linux等)や設置形態(モバイル・固定設置)、接続 形態(有線・無線)によらず利用できる。特殊なシステム機能は利用しない。
管理容易性様々な認証方式に対応しており、既存の利用者情報を流用可能である。ネッ トワーク機器や端末を管理する必要がなく、ゲートウェ イ機のみを管理すればよい。利用のガイドが簡単であ る。端末への特殊ソフト導入や設定が不要である。
利用容易性Web利用者にとって直感的なユーザインターフェースである。Webブラウザで任意サイトへアクセスすると認証ペー ジが表示。パスワードと利用者IDを答えることでネッ ト利用可能となる。Webブラウザを終われば閉鎖する。
即時性認証が通れば、ほぼ即時に利用開始できる。Webブラウザ を終われば、ほぼ即時に閉鎖する。
汎用性汎用の機器およびソフトウェアを前提としており、ネッ トワーク構成等の制限もほとんどない。既存ネットワーク への挿入も容易である。IPv4、IPv6の両方に対応する。
柔軟性ネットワーク開放制御は、ファイアウォールルールに よるため、柔軟な制御が可能。さらにPerlスクリプトを変 更することでより複雑な制御も可能。
低廉性GPL下での利用ができる。前提となるシステムも一般的 なPCにFreeBSDを導入したものでよい。特殊なネットワー ク機器を使用しない。